World Congress of Neurology (WCN) in Kyoto

2017年09月26日

2017年9月16日から21日まで、世界神経学会が開催されました。今回は京都で開催されるということで、国際学会ではありましたが当科からもたくさんの演題を発表してきました。台風18号が近づき交通機関も乱れる中、17日に発表のある医局員は16日から京都入り。以降、発表日前後で医局員たちは続々と京都へ向かいました。
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学会場から。台風直前で、いまにも雨が降り出しそうな京都の空。


佐藤充人医師が20日に口演を行いました。
「The exon 45 skipping therapy of induced pluripotent stem cells derived cardiomyocyte from the DMD patient with exon 46-55 deletion」

佐藤医師から発表の内容説明と感想をいただきました。
「先日のWCN2017で口頭発表をさせていただきました。演題は“Exon 45 skipping therapy of induced pluripotent stem cells from a DMD patient with exon 46-55 deletion(DMD遺伝子del. 46-55変異を持つDMD患者のiPS細胞より誘導した心筋細胞に対するexon 45 skip治療)”です。
 Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)の患者さんの予後を規定する最大の要因は心不全です。我々はDMD患者さんの心筋の機能回復を目的としたエクソンスキップ治療の基礎研究をしています。DMDではジストロフィン遺伝子(DMD遺伝子)に変異が起こり、正常なジストロフィン蛋白が作られなくなります。
 今回、DMD遺伝子46-55欠失をもったDMD患者さんの末梢血からiPS細胞を作成し、心筋に分化誘導を行い、分化した心筋細胞に対してアンチセンス核酸を用いてエクソン45スキップ治療を行いました(簡単に言うと、エクソン45-55を欠失したBecker型筋ジストロフィーにしたということです)。エクソンスキップ治療によって、短縮したジストロフィンの発現回復を確認することができました。また、これまで生体ではアンチセンス核酸(PMO)は心筋へほとんど取り込まれないと報告されていましたが、今回の我々の研究では容量依存性にエクソンスキップが行われました。iPS細胞を病態の解析に用いることで、実際の患者さんの病態を細胞レベルで再現できます。本研究が今後、アンチセンス核酸の細胞内取り込みの機序の解明やエクソン45-55のマルチエクソンスキッピング治療の格好のモデルとして寄与していくものと考えています。
 発表は8分間でした。2分間の質疑応答ではアンチセンス核酸について、2つの質問をいただきました。非常に速い英語で聞き取れないところもあったのですが、私の返答に対して納得いただけた様子でしたので、何とか伝えることができたと思います。実は5月から、医局でネイティブの先生に来ていただき、英会話のレッスンを行なっていました。日常会話から始まり、パーティー会話、学会などでのプレゼンテーション英会話など教えていただいています。今回の発表に際してもスライドや発表原稿の校正をしていただき、発音や所作についてもご指導いただき、その成果が出せたと思います。Trevor先生、本当にありがとうございました。
 今回、初めての国際学会で英語での口頭発表という非常に貴重な機会をいただきました。他の研究者の方々の発表もとても刺激的でした。我々の研究もまだまだ途上であり、より一層発展させていきたいと強く思いました。」


また、ポスター発表については、当科からは14題。関連病院に出向している医師たちもそれぞれ発表を行いました。国際学会での発表、英語での質疑応答など、なかなか経験できない経験を積むことができました。

利根川進先生や山中伸弥先生をはじめ、国内外の著名な研究者の講演も拝聴することができ、大変勉強になりました。2019年はドバイで開催されるとのことです。また国際学会で発表できるよう、医局員一同、日々研鑽を積みたいと思います。

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posted by 三内 at 00:25 | 論文・発表紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第29 回中部リウマチ学会

2017年09月21日

2016年9月8日・9日に金沢で中部リウマチ学会が開催されました。長野県から金沢へ、新幹線で好アクセスです。リウマチ・膠原病チームの先生たちが、当科から5題、関連病院からは1題の演題発表を行ってきました。

下島恭弘 准教授
「ANCA関連血管炎に合併する肥厚性硬膜炎の臨床的特徴」

岸田大 助教
「多剤抵抗性の間質性肺炎、皮膚病変に対しリツキシマブが有効であった抗MDA-5抗体陽性皮膚筋炎の一例」

上野賢一 助教
「ループス腎炎治療中に重症複合感染症を合併し血球貪食症候群を発症した1例」

牛山哲 医師
「下腿筋痛で発症した顕微鏡的多発血管炎の一例」

田中莉佳 医師
「プロピルチオウラシル内服中に発症したANCA関連血管炎性中耳炎(OMAAV)の1例」

関連病院からは
高松良太 医師(長野赤十字病院)
「リツキシマブ投与が著効したANCA関連肥厚性硬膜炎の一例」

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発表を終えた後の上野先生。学会場の前にて。

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学会後には、リウマチ・膠原病チームの親睦を深める食事会も開催されました。

田中莉佳先生から感想をいただきました。
「第三内科に入局して初めての学会発表を経験させていただきました。リウマチ・膠原病を専門に診療されているベテランの諸先生方を前に発表するのはすごく緊張しましたが、時間内に発表を終えて、質問にも答えることができ、とても自信がつきました。
また、懇親会では県内で膠原病診療に携わる他大学の先生方とも交流させていただき、大変有意義な学会経験になりました。」
posted by 三内 at 20:42 | 論文・発表紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

医局対抗野球・麻酔科戦

2017年09月06日

9月3日の日曜日、松本市南部公園グラウンドにて、医局対抗野球大会1部リーグの麻酔科戦が行われました。好天ながらも少し秋の風を感じさせるような、さわやかな野球日和の午後でした。

前回整形外科に敗北し、絶対に負けられない1戦。今回は関連病院に勤務している先生方も参戦し、パワーアップした第三内科チームとなりました。

打っては、初回小平先生の先頭打者ランニングホームランで先制!そして、ひとたび塁に出れば走塁においても手を緩めず一つでも先の塁を目指す、かつて3連覇したころの強い三内を彷彿とさせる攻撃で4回までに大量8得点。
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初回先頭打者ランニングホームランの小平先生

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強打者の小口先生(中信松本)

守っては、医局対抗野球で初先発の高橋(佑)先生(北信総合)−池田先生(伊那中央)のバッテリーで4回を初回の1失点に抑え、最終回は江澤先生が締めゲームセット。8対2で快勝しました。

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試合を締めくくったクローザーの江澤先生

前回初めて出場した新入局の先生たちも、今回2試合目ということで徐々に野球に慣れてきたところです。次戦にはさらに期待が持てます。また、現在ローテートしている研修医の先生たちも参加してくれました。残念ながら小田切先生は他科で参加しているため当科からは出場できませんでしたが、元野球部ということで特別コーチをしてくれました。高橋翔先生も元気いっぱいのプレーと豊富な野球知識を披露してくれました。

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試合後のエール交換。

1部リーグは残すところ1試合ですが、次戦も勝利を目指して頑張りたいと思います。
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posted by 三内 at 21:28 | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第24回Nagano Neurology Conference&第28回末梢神経学会学術集会

2017年09月05日

8月26日土曜日、松本市駅前会館にて第24回Nagano Neurology Conferenceが開催されました。

当科からは、森田有紀医師が「自由生活アメーバによる髄膜脳炎を疑い、診断・治療に近づけた1例」を、臼田真帆医師が「免疫グロブリン大量静注療法(IVIg)が有効であった抗neurofascin-155(NF155)抗体陽性の慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(CIDP)の1例」発表しました。様々な視点からの質問が挙がり、時間切れで座長からの静止が入るほどの活発な議論が行われました。

特別講演は「Dementia Friendly Communityとは何か」のテーマで、東京都健康長寿医療センター研究所研究部長である粟田主一先生から、今後の認知症診療や認知症に対する姿勢にかかわるような興味深い講演があり、大変勉強になりました。

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左から臼田先生、関島准教授、森田先生


また、8月25日、26日には名古屋で第28回日本末梢神経学会学術集会が開催され、小平農医師が「ウエイトトレーニング中に両側腕神経叢障害を発症したHNPPの15歳孤発例」を発表しました。パネルディスカッションでは「アミロイドニューロパチーの診断と治療の最前線」のテーマで関島良樹准教授が講演されました。

残暑厳しい折、それぞれ各学会での発表お疲れさまでした。
posted by 三内 at 21:31 | 論文・発表紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする